グランサム（2015年生、母バロネスサッチャー）

グランサム（2015年1月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「マーガレット・サッチャーの出身地。母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のハーツクライ（当時14歳）と交配したバロネスサッチャーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2018年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額4,000万円（10万×400口）で一口馬主が募集された。

古賀慎明厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

8月26日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は458kg。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

9月18日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたプロトスター決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

3歳（2018年）

3月3日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったコスモレリアに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3月25日、中2週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

5月13日、中6週で迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったトーホウフライトに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

8月11日、中9週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

8月26日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネルラッジョに4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月21日、中7週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るセイリスペクトを上がり2位の末脚でハナ差だけ差し切って2勝目を掴み取った。

12月16日、中7週で迎えた10戦目は、B.アヴドゥラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

4歳（2019年）

1月6日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

3月3日、中7週で迎えた12戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き15着に終わった。

9月1日、約6か月の休養明けで迎えた13戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

11月10日、中9週で迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

5歳（2020年）

2月8日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

4月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい12着に終わった。

6月3日、中5週で迎えた17戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、孟夏特別（園田ダート1230m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

6月26日、中2週で迎えた18戦目は、半夏生『明石だこ』特別（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた19戦目は、山田雄大騎手を鞍上に迎えて、小暑特別（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天授の負けじ心を発揮してゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月6日、中3週で迎えた20戦目は、笹田知宏騎手を鞍上に迎えて、納涼特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のクイントゥープルに3馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

8月19日、中1週で迎えた21戦目は、加古川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山田雄大騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

9月2日、中1週で迎えた22戦目は、長月特別（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は笹田知宏騎手（1戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネルプリサイスに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

9月18日、中1週で迎えた23戦目は、松木大地騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1 A2（園田ダート1230m 曇/良）に出走。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

10月14日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた24戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、パンジー特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったウォーターレラに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。