スマートエンブレム（2003年生、母ディスコホール）

スマートエンブレム（2003年4月20日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋象徴。優れた才能を象徴する馬」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時5歳）と交配したディスコホールが15歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地5戦0勝、地方5戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の一般C2三アイ。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、大川徹によって9,555万円で落札された。

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2006年）

2月19日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月19日、中1週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月2日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳未勝利（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

4歳（2007年）

10月9日、約15か月の休養明けで馬体重を前走から36kg増やして迎えた6戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、レチクル特別（旭川ダート1600m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のニシノワカガシラに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月8日、中3週で迎えた7戦目は、日本軽種馬登録協会特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口竜一騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のニットウナデシコに2馬身半の差をつけて2勝目を収める

5歳（2008年）

8月29日、約10か月の休み明けで迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、一般C2三アイ（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタケデングローリーを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久々の一戦をモノにした。

9月24日、中3週で迎えた9戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、一般C2三アイ（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るシュリケンキッズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は8馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月20日、中3週で迎えた10戦目は、一般C2三アイ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、パリスフォンテンに交わされて2馬身差の2着に敗北した。