アルフェッカ（2000年生、母タケショウティアラ）

アルフェッカ（2000年4月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠座の主星の名、占星術では遺産（ダンシングブレーブの）（アラ語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のダンシングブレーヴ（当時17歳）と交配したタケショウティアラが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）富菜牧場。戦績は、中央平地21戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2005年の河北新報杯(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

13歳のとき、富菜牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、コスモヴューファームによって315万円で落札された。

ユニオンオーナーズクラブにて総額2,100万円（4.2万×500口）で一口馬主が募集された。

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

1月19日、デビュー戦は嘉藤貴行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1800m 小雨/良）に出走。馬体重は442kg。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

3月30日、中9週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったシスティンチャペルに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月26日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で急追したが、勝ったティーリーフに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5月11日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

9月6日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、6着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のラッシュトゥウィンに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月3日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のステキステキに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（2004年）

4月24日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のシドニートロフィー（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

5月15日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、ノーコメントに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

6月20日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、生得の持久力でしぶとく粘り込んで、最後は2着のイットウリョウダンに1馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

7月4日、中1週で迎えた11戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の郡山特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

11月13日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の南総特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、抜け出したツルガオカハヤテを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月18日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の仲冬特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

5歳（2005年）

3月26日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

4月10日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

10月9日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の闘争本能でゴールまで頑張り、3着を確保した。

10月30日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の河北新報杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は鈴来直人騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のワイルドシャウトをハナ差振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

12月3日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の南総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

6歳（2006年）

1月7日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の若水賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴来直人騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

3月11日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の房総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鈴来直人騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。