マストバイアイテム（2007年生、母ビッグマリーン）

Must Buy Item

2007.04.08

マストバイアイテム（2007年4月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「かわなければいけない物」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアフリート（当時23歳）と交配したビッグマリーンが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地23戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2011年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

宮本博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

11月7日、デビュー戦は川島信二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の敢闘精神でゴールまで頑張り、4着に入った。

11月22日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーセンキャッスルを別次元の末脚で半馬身差し切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2010年）

1月17日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で川島信二騎手（3戦1勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

4月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で川島信二騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

4月18日、中1週で迎えた6戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

5月2日、中1週で迎えた7戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5月23日、中2週で迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（京都芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、6着に終わった。

11月7日、約5か月の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい8着に終わった。

4歳（2011年）

2月27日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川島信二騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、5着に終わった。

3月20日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（6戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったコロナに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

4月9日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（7戦1勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したアイディンパワーにハナ差届かず2着に惜敗した。

5月1日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で川島信二騎手（8戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のトーホウブエナスに3馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

5歳（2012年）

4月14日、約11か月半の休み明けで迎えた15戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で川島信二騎手（9戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

6月17日、中8週で迎えた16戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

9月17日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたコランダム決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

10月14日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で中井裕二騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のランファンに3馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

11月4日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

6歳（2013年）

3月24日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の岡崎特別（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、6着を確保した。

5月11日、中6週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は川島信二騎手（10戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7歳（2014年）

3月30日、約11か月の休み明けで迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の岡崎特別（中京芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月20日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の千種川特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（11戦2勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って13着に敗れた。