サイコーキララ（1997年生、母サイコーロマン）

サイコーキララ（1997年5月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリンドシェーバー（当時9歳）と交配したサイコーロマンが16歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）高昭牧場。戦績は、中央平地7戦4勝。2000年の報知杯4歳牝馬特別(牝G2)に勝利した他、2000年の桜花賞(牝G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浜田光正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

12月12日、デビュー戦は石山繁騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のハツノブライアンに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2000年）

1月15日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石山繁騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のチアズグレイスに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

2月5日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石山繁騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のチアズグレイスを3/4馬身振り切って負け無しの3連勝を決めた。

3月12日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で石山繁騎手（3戦3勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のシルクプリマドンナに1馬身3/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4月9日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で石山繁騎手（4戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月21日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で石山繁騎手（5戦4勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、6着に終わった。

4歳（2001年）

8月12日、約15か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石山繁騎手（6戦4勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。