モアナアネラ（2016年生、母ジェンティルドンナ）

モアナアネラ（2016年2月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「大海の天使(ハワイ語)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時15歳）と交配したジェンティルドンナが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上2勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額8,000万円（200万×40口）で一口馬主が募集された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

11月4日、デビュー戦はC.デムーロ騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は438kg。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

12月8日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2019年）

2月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

3月16日、中2週で迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

5月12日、中7週で迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るランランウイングを途轍もない末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月13日、中8週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したタンタラスに3/4馬身届かず2着となった。

8月3日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの都井岬特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のワタシヲマッテルに1馬身1/4の差をつけて2勝目を収める

9月15日、中5週で迎えた8戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

11月24日、中9週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るエレクトロニカを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて順当に勝利した。

4歳（2020年）

2月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に敗れた。

5月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は浜中俊騎手（4戦3勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

5月16日、中1週で迎えた12戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのパールステークス（新潟芝1800m 外回り雨/良）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

10月24日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのトルマリンステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

11月14日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた14戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

5歳（2021年）

1月11日、中7週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの寿ステークス（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は浜中俊騎手（5戦3勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

2月6日、中3週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの早春ステークス（東京芝2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

4月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg戻して迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの灘ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

6月6日、中5週で迎えた18戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの高山ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず9着に終わった。

8月15日、中9週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの博多ステークス（小倉芝2000m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は浜中俊騎手（6戦3勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた20戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に敗れた。