サクラファンタジー（1998年生、母サクラユキクイン）

サクラファンタジー（1998年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のティッカネン（当時7歳）と交配したサクラユキクインが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）谷岡牧場。戦績は、中央平地14戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2002年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

藤原辰雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

10月7日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のプレスラインに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月22日、中1週で迎えた2戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

11月26日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のつわぶき賞（中京芝1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に終わった。

12月23日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、3着に入った。

3歳（2001年）

1月14日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、激烈なハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

3月18日、中6週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は失速してしまい16着に敗れた。

7月28日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

8月18日、中2週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（3戦1勝）。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（4戦1勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったカネサゼファーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

9月15日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はサクラテンシと並んで2着同着となった。

9月29日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の下総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で江田照男騎手（6戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって12着に敗れた。

4歳（2002年）

2月9日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

3月2日、中2週で迎えた14戦目は、伊藤直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のホウライトキメキに1馬身半の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。