シンコウノビー（1995年生、母Christabelle）

シンコウノビー（1995年3月2日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のNashwan（当時9歳）と交配したChristabelleが13歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地8戦1勝2着3回。1997年のファンタジーステークス(牝G3)で2着に入った他、1998年のフラワーカップ(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原辰雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

7月12日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟ダート1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は426kg。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロデオドライブに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、牝馬限定3歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したダイワリプルスにハナ差届かず2着となった。

11月1日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったロンドンブリッジにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

11月30日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3歳（1998年）

3月21日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で後藤浩輝騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月30日、中6週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたダイワリプルス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月4日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。