ノスタルジア（1983年生、母サイドウオーク）

ノスタルジア（1983年5月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンプリンス（当時14歳）と交配したサイドウオークが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）向別牧場。戦績は、中央平地27戦7勝2着1回。1989年の札幌日経賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中良平厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1986年）

5月3日、デビュー戦は4歳未勝利（京都ダート1800m 小雨/不良）に出走。馬体重は440kg。鞍上は河内洋騎手。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

5月31日、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシンマッチーに2馬身半の差をつけてトップでゴールに入った。

6月15日、4歳400万下のえのき賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は音無秀孝騎手。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。

7月5日、牝馬限定の4歳400万下（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で音無秀孝騎手。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず12着に敗れた。

4歳（1987年）

9月19日、牝馬限定の4歳以上400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

10月3日、4歳以上400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

11月1日、4歳以上400万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

11月14日、4歳以上400万下の原町特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

12月5日、牝馬限定の4歳以上400万下（阪神ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上はY.サンマルタン騎手。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のダイナレアリティーに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

5歳（1988年）

9月10日、牝馬限定の4歳以上400万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は河内洋騎手。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

9月25日、4歳以上400万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月8日、4歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンキョウアーサーを次元の違う末脚で半馬身差し切ってトップでゴールに飛び込んだ。

10月22日、ハンデ戦で4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は村本善之騎手。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

11月6日、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は南井克巳騎手。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、自慢の末脚を炸裂させて、最後は2着のハッピーダンデイに2馬身半の差をつけてトップでゴールへと飛び込んだ。

11月20日、ハンデ戦で4歳以上900万下の東山特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に終わった。

12月3日、4歳以上900万下（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

12月24日、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したワンダーテイオーを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6歳（1989年）

1月13日、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジョーエスペランスに1馬身3/4の差をつけてトップでゴールを走り抜けた。

1月29日、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は村本善之騎手。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

2月12日、5歳以上1400万下の橿原ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は河内洋騎手。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

3月5日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の鳴門ステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は村本善之騎手。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のエリートマデリンに1馬身1/4の差をつけて勝利を物にした。

4月2日、5歳以上1400万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のジムグリーンをハナ差振り切って勝利を挙げた。

5月6日、シルクロードステークス（京都芝1600m 外回り小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は本田優騎手。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

6月11日、札幌日経賞（札幌ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月2日、ハンデG3の札幌記念（札幌ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

8月6日、タイムス杯（函館ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は河内洋騎手。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

7歳（1990年）

1月15日、平安ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。