トランセンドパスト（2018年生、母ステキナポケット）

トランセンドパスト（2018年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「過去を超える」。毛色は鹿毛。種牡馬のトランセンド（当時12歳）と交配したステキナポケットが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はヤナガワ牧場。主な勝ち鞍は2021年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

田中剛厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

8月1日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

11月14日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

12月12日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

3歳（2021年）

1月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎北斗騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入った。

4月17日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で宮崎北斗騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月16日、中3週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

8月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレーヴドモンドに1馬身1/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（2022年）

1月16日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

4月16日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で丸山元気騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

4月30日、中1週で迎えた11戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き11着に終わった。

6月18日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（4戦1勝）。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着を確保した。

7月2日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（5戦1勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

11月5日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

12月11日、中4週で迎えた16戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山ダート2500m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

5歳（2023年）

4月20日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、アティ賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のスターオブフェイスに1馬身3/4の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

5月12日、中2週で迎えた18戦目は、トーラス賞（大井ダート1650m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、ヒロシゲジャックに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

6月8日、中3週で迎えた19戦目は、一般B3四（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のラッシュワンをクビ差振り切って3勝目を手中に収めた。

6月27日、中2週で迎えた20戦目は、富士見坂賞（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

10月3日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、御殿坂賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

10月31日、中3週で迎えた22戦目は、神明坂賞（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって15着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた23戦目は、神楽月賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（4戦2勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

6歳（2024年）

3月18日、約4か月の休み明けで迎えた24戦目は、十貫坂賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（5戦2勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた25戦目は、野畑凌騎手を鞍上に迎えて、山王坂賞（大井ダート1400m 晴/重）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

5月7日、中3週で迎えた26戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、一般B1（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた27戦目は、鈴木祐騎手を鞍上に迎えて、ラナンキュラス賞（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したリリーアローにハナ差届かず2着に惜敗した。

6月4日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、紫陽花賞（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木祐騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。