ムルソー（2021年生、母ラユロット）

ムルソー（2021年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「フランスの地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のレイデオロ（当時7歳）と交配したラユロットが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は辻牧場。2025年のバーレーン王国イサ･ビン･サルマン･アルカリファ殿下御来場記念(オープン)に勝利した他、2025年の総武ステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

斉藤崇史厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2024年）

1月20日、デビュー戦はA.A.ルメートル騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 曇/重）に出走。馬体重は522kg。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

2月18日、中3週で迎えた2戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1900m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカールスタードに約13馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

4月6日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリューデスハイムに8馬身の差をつけて1番人気に応えた。

4月27日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

9月8日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの天竜川特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウマントルに6馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

12月8日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、3歳以上3勝クラスのJRAウルトラプレミアムブエナビスタカップ（京都ダート1900m 小雨/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテリフィックプランに7馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

4歳（2025年）

3月9日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、総武ステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

9月20日、約6か月半の休み明けで迎えた8戦目は、バーレーン王国イサ･ビン･サルマン･アルカリファ殿下御来場記念（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るジャスパーロブストを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

11月22日、中8週で迎えた9戦目は、シトリンステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のハギノサステナブルをクビ差振り切って単勝一倍台の期待に応えた。