ムガムチュウ（1998年生、母チョコレートケーキ）

ムガムチュウ（1998年2月26日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のティンバーカントリー（当時6歳）と交配したチョコレートケーキが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地11戦2勝、地方9戦2勝。2001年のダービーグランプリ(G1)に勝利した他、2001年の彩の国浦和記念(G2)で3着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

清水出美厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

7月8日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 雨/良）に出走。馬体重は510kg。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

7月23日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

9月17日、中7週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

9月30日、中1週で迎えた4戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るイサミオリューを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

10月22日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦1勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下のもちの木賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のホーマンミヤビをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

11月23日、中2週で迎えた7戦目は、2歳G3の北海道3歳優駿（門別ダート1800m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のフレアリングマズルに3馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月13日、中2週で迎えた8戦目は、2歳G2の全日本3歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。5着に沈んだ。

3歳（2001年）

1月22日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（6戦2勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい7着に終わった。

2月18日、中3週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

4月1日、中5週で迎えた11戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦2勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

7月25日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、3歳G3のグランシャリオカップ（旭川ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（8戦2勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。3着に入った。

9月1日、中4週で馬体重を前走からさらに22kg増やして迎えた13戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（9戦2勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

9月24日、中2週で馬体重を前走から15kg絞って迎えた14戦目は、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（10戦2勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカチドキリュウを次元の違う末脚で交わし去り、最後は9馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を達成した。

10月31日、中4週で迎えた15戦目は、G1のJBCクラシック（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（11戦3勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では全く伸びず12着に敗れた。

12月5日、中4週で迎えた16戦目は、G2の彩の国浦和記念（浦和ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（12戦3勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月29日、中2週で迎えた17戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤田伸二騎手（13戦3勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2002年）

1月30日、中4週で迎えた18戦目は、G1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で藤田伸二騎手（14戦3勝）。10頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月7日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた19戦目は、師走ステークス（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で藤田伸二騎手（15戦3勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

12月29日、中2週で迎えた20戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で藤田伸二騎手（16戦3勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に敗れた。