ベル（2008年生、母ガッサンベル）

ベル（2008年4月26日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「母名の一部」。毛色は青鹿毛。種牡馬のブラックタキシード（当時12歳）と交配したガッサンベルが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は合名会社社台牧場。戦績は、中央平地3戦0勝、地方23戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は2011年のひろの天然ほやレース(B2二)。

経歴

デビュー前

田島俊明厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

1月22日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は400kg。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバテてしまい11着に敗れた。

4月3日、中9週で迎えた2戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

6月5日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

7月4日、中3週で迎えた4戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、3歳C2三（盛岡ダート1200m 曇/不良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったファストコンタクトに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

7月16日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた5戦目は、3歳戦の岩洞湖まつりレース（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモブルーローズに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月30日、中1週で迎えた6戦目は、3歳戦のタミヤグランプリ全日本選手権岩手大会1（盛岡ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のマイネルフランクに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

8月21日、中2週で迎えた7戦目は、3歳B2二（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るチャーガンジュウを豪脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

9月5日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦のひろの天然ほやレース（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（4戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のテツブライアンに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

9月19日、中1週で迎えた9戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、一般C2二（盛岡ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

10月3日、中1週で迎えた10戦目は、一般C2二（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、リベラルウエイに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月23日、中2週で迎えた11戦目は、メルシャン・フランスワイン賞（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（5戦4勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい6着に敗れた。

11月6日、中1週で迎えた12戦目は、メイドイン盛岡レース（盛岡ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（6戦4勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

11月20日、中1週で迎えた13戦目は、一般C1八（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（7戦4勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったパチャールマニスにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

12月4日、中1週で迎えた14戦目は、一般C1七（盛岡ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（8戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマキノジャパンをクビ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

12月18日、中1週で迎えた15戦目は、これはうまい奥州牛レース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（9戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

12月30日、中1週で迎えた16戦目は、かまくら賞（水沢ダート1400m 雪/不良）に出走。鞍上は6戦連続で村上忍騎手（10戦5勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい9着に終わった。

4歳（2012年）

4月8日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、一般B2四（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で村上忍騎手（11戦5勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた18戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、みちゃおきいちゃおIBC賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた19戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、一般B2四（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に終わった。

6月2日、中3週で迎えた20戦目は、一般B2五（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は山本政聡騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた21戦目は、のあざみレース（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本政聡騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた22戦目は、えぞぎくレース（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本政聡騎手（3戦0勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた23戦目は、北上川ゴムボート川下りレース（盛岡ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は高松亮騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって7着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた24戦目は、奥州水沢夏まつりレース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

8月27日、中3週で迎えた25戦目は、菅原俊吏騎手を鞍上に迎えて、矢越かぶレース（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

9月8日、中1週で迎えた26戦目は、駒ヶ岳山麓大草原レース（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原俊吏騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って8着に終わった。