タガノエルピーダ（2021年生、母タガノレヴェントン）

タガノエルピーダ（2021年4月20日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+希望(ギリシャ語)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキズナ（当時11歳）と交配したタガノレヴェントンが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は有限会社新冠タガノファーム。2023年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)で3着に入った他、2024年のチューリップ賞(牝G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

斉藤崇史厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

10月14日、デビュー戦は団野大成騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー京都（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は440kg。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るクランフォードを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

12月17日、中8週で迎えた2戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦1勝）。17頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着に入った。

3歳（2024年）

3月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で団野大成騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

4月7日、中4週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のステラクラウンに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5月19日、中5週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は力尽きて16着に敗れた。

9月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では出色の末脚を披露したが、4着に終わった。

10月13日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

12月1日、中6週で迎えた8戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの嵯峨野ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、伸びてきたオールナット決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2025年）

2月9日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上3勝クラスの斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は団野大成騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のショウナンアレクサを半馬身振り切って3勝目を手に入れた。

4月12日、中8週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

6月22日、中9週で迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデG3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で団野大成騎手（6戦2勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

9月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で団野大成騎手（7戦2勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

11月2日、中7週で迎えた13戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのまほろばステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。