トーワビゼン（1987年生、母ナルタキグロリー）

トーワビゼン（1987年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のビゼンニシキ（当時6歳）と交配したナルタキグロリーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）酒井牧場。戦績は、中央平地33戦5勝2着2回、中央障害3戦0勝。主な勝ち鞍は1992年の五頭連峰特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

佐山優厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

11月26日、デビュー戦は小池隆生騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は480kg。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた2戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のプラウドメアリーに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月17日、連闘で迎えた3戦目は、内田国夫騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

3歳（1990年）

2月4日、中6週で迎えた4戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

2月11日、連闘で馬体重を前走から20kg減らして迎えた5戦目は、4歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田島信行騎手（1戦1勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って9着に終わった。

3月3日、中2週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた6戦目は、4歳500万下のふきのとう特別（中京芝1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

6月24日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、4歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（2戦1勝）。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

7月15日、中2週で迎えた8戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったロンテーラーに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

8月11日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月16日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で土肥幸広騎手（4戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月30日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で土肥幸広騎手（5戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

12月2日、中8週で迎えた14戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月16日、中1週で迎えた15戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

4歳（1991年）

1月7日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

1月15日、連闘で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下の北方特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（5戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のワンダーサンワードに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月17日、約6か月半の休養明けで迎えた19戦目は、4歳以上500万下の青島特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島信行騎手（6戦2勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

9月1日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田島信行騎手（7戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で田島信行騎手（8戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で田島信行騎手（9戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアジトップガイを半馬身差し切って1着ゴールを果たした。

10月13日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で田島信行騎手（10戦3勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で田島信行騎手（11戦3勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

5歳（1992年）

4月5日、約5か月半の休み明けで迎えた25戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

4月18日、中1週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（12戦3勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

5月3日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下のシドニートロフィー（京都芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は小島貞博騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったダイイチオグラに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

5月17日、中1週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のタマモロードに1馬身3/4の差をつけて4勝目を掴み取った。

6月6日、中2週で迎えた29戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の石和特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

6月21日、中1週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下の三河特別（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は小島貞博騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

7月12日、中2週で迎えた31戦目は、5歳以上900万下の飛騨特別（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

7月26日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の九州スポーツ新聞杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（5戦1勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

8月8日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の五頭連峰特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島貞博騎手（6戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメジロシャネルをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

6歳（1993年）

2月13日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた34戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。10着に敗れた。

3月6日、中2週で迎えた35戦目は、岡冨俊一騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。6着に敗れた。

3月20日、中1週で迎えた36戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で岡冨俊一騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。8着に終わった。