ダブルアップ（2003年生、母ゲイロレンヌ）

ダブルアップ（2003年2月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「２倍になる」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時11歳）と交配したゲイロレンヌが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）パカパカファーム。戦績は、中央平地18戦4勝2着2回、中央障害5戦1勝2着1回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2007年のブラッドストーンステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

1月22日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた2戦目は、M.モンテリーゾ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

6月10日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のキリシマハンターに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月25日、中1週で迎えた5戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の洛東特別（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に終わった。

7月15日、中2週で迎えた6戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったデンコウグラスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月23日、連闘で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のミヤジアイに4馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

8月19日、中3週で迎えた8戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の大濠特別（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のハナマルを半馬身振り切って3勝目を手にした。

4歳（2007年）

1月14日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた10戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、アンクルリーサムに交わされて7馬身差の2着となった。

3月4日、中3週で迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く持ち堪えて、最後は2着のモエレアドミラルをアタマ差振り切って4勝目を手にした。

3月31日、中3週で迎えた12戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

4月14日、中1週で迎えた13戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

9月29日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の内房ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

10月8日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた15戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

10月28日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず11着に敗れた。

11月25日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた18戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のテイエムニンジャをクビ差制して5勝目を獲得した。

5歳（2008年）

1月6日、中3週で迎えた19戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。13着に敗れた。

2月2日、中3週で迎えた20戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3190m 曇）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったゴールドリーズンから1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月3日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 小雨）に出走。鞍上は西谷誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。14着に敗れた。

9月28日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

10月4日、連闘で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の内房ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山義行騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

6歳（2009年）

9月18日、約11か月半の休み明けで迎えた24戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、JBCカウントダウン46グリーンサファイ（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。