マイネルグラウベン（1985年生、母メリーブラツト）

マイネルグラウベン（1985年3月23日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のコインドシルバー（当時11歳）と交配したメリーブラツトが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）田原橋本牧場。戦績は、中央平地9戦3勝2着1回。1988年のNHK杯(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

10月17日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は504kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るモガミトレタを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1988年）

3月6日、約4か月半の休み明けで迎えた2戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

3月26日、中2週で迎えた3戦目は、4歳400万下（東京ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したサクラキョーウンを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月16日、中2週で迎えた4戦目は、4歳400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のゼウススポートをクビ差振り切って下馬評通りの実力を証明した。

5月8日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は蛯沢誠治騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のメジロアルダンをアタマ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

5月29日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（3戦1勝）。24頭立ての5番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場なく20着に敗れた。

8月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

4歳（1989年）

9月23日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下のセプテンバーステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた9戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、神無月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。