フォートエリー（2016年生、母シャドウキャスター）

フォートエリー（2016年2月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「競馬場のある、カナダ、オンタリオ州の地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時13歳）と交配したシャドウキャスターが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2021年の一般C1四五六。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、山内晃によって1,080万円で落札された。

和田正一郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

10月28日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

12月23日、中7週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったタイセイスパーブにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2019年）

11月20日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から21kg戻して迎えた3戦目は、桜井光輔騎手を鞍上に迎えて、迅雷賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

12月20日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定戦のスノーホワイト賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桜井光輔騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2020年）

1月3日、中1週で迎えた5戦目は、一般C1三四（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で桜井光輔騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

1月30日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定戦のセレーネー賞（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で桜井光輔騎手（3戦0勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

6月9日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、瞬発賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で桜井光輔騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

7月13日、中4週で迎えた8戦目は、稲光賞（川崎ダート900m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で桜井光輔騎手（5戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず5着に終わった。

8月7日、中3週で迎えた9戦目は、一般C2一二（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で桜井光輔騎手（6戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

8月31日、中2週で迎えた10戦目は、山林堂信彦騎手を鞍上に迎えて、一般C2一二三（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったクレイジーインラヴにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

9月14日、中1週で迎えた11戦目は、今年は大井と門別で実施します賞（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は桜井光輔騎手（7戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るクレイジーダイヤを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って待望の初勝利を挙げた。

10月13日、中3週で迎えた12戦目は、一般C1四五六（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で桜井光輔騎手（8戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に敗れた。

11月11日、中3週で迎えた13戦目は、岡村裕基騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

12月15日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、一般C1四五六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は桜井光輔騎手（9戦1勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

5歳（2021年）

1月1日、中1週で迎えた15戦目は、初詣賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桜井光輔騎手（10戦1勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着を確保した。

1月26日、中3週で迎えた16戦目は、風信子賞（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で桜井光輔騎手（11戦1勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

3月2日、中4週で迎えた17戦目は、瑠璃唐草賞（川崎ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で桜井光輔騎手（12戦1勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

4月20日、中6週で迎えた18戦目は、海棠賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は岡村裕基騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

5月26日、中4週で迎えた19戦目は、一般C1四五六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡村裕基騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシントーキングに1馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

6月16日、中2週で迎えた20戦目は、一般C1一二三（川崎ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は桜井光輔騎手（13戦1勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

7月5日、中2週で迎えた21戦目は、一般C1四五六（川崎ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で桜井光輔騎手（14戦1勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

8月31日、中7週で迎えた22戦目は、紅蓮賞（川崎ダート900m 曇/良）に出走。鞍上は岡村裕基騎手（3戦1勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

10月12日、中5週で迎えた23戦目は、一般C1四五（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は桜井光輔騎手（15戦1勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

11月10日、中3週で迎えた24戦目は、一般C1四五六（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で桜井光輔騎手（16戦1勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

6歳（2022年）

1月4日、中7週で迎えた25戦目は、十人十色の予想士軍団賞Vol.6（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡村裕基騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、3着を確保した。

2月3日、中3週で迎えた26戦目は、拜原靖之騎手を鞍上に迎えて、一般C2七八九（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

3月4日、中3週で迎えた27戦目は、折鶴蘭賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は桜井光輔騎手（17戦1勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入った。

2022年3月8日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。