グラスボランチ（1999年生、母Raney Raney）

グラスボランチ（1999年5月2日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のMaria's Mon（当時6歳）と交配したRaney Raneyが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地33戦6勝2着3回、中央障害3戦1勝。2005年の関越ステークス(オープンハンデ)で3着に入った他、2001年のアイビーステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2001年）

9月8日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる形となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグルメジャパンに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月7日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。4頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず3着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた4戦目は、2歳500万下のオキザリス賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

3歳（2002年）

1月12日、中6週で迎えた5戦目は、3歳500万下の黒竹賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、カイトヒルウインドにクビ差交わされて2着に惜敗した。

1月26日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下のカトレア賞（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

8月4日、約6か月の休み明けで迎えた8戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の相川特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、勝ったグリーンビルボードにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

8月18日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

9月8日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

9月21日、中1週で迎えた11戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、ティエッチコマンドにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2003年）

1月11日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のスーパーウインザーに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

2月16日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

3月15日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の春風賞（中山ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

6月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

7月20日、中3週で迎えた17戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエバーワイルドに7馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月31日、中5週で迎えた18戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい12着に敗れた。

9月13日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の葛飾特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

10月12日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に敗れた。

5歳（2004年）

5月2日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上1000万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた22戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のタイキフェイムに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月20日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の横手特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦1勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて、最後は2着のミヤマガリバーに2馬身半の差をつけて5勝目をつかんだ。

7月25日、中4週で迎えた24戦目は、関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

10月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

10月30日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 雨/稍重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（4戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず4着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（5戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく13着に終わった。

6歳（2005年）

1月8日、中5週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（6戦0勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

2月6日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（7戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のアルファフォーレスを3/4馬身振り切って6勝目を手にした。

3月26日、中6週で迎えた30戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後はバテてしまい12着に終わった。

8月14日、約4か月半の休み明けで迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は村田一誠騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

9月17日、中4週で迎えた32戦目は、ペルセウスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（8戦1勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

10月8日、中2週で迎えた33戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 曇）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のバルトフォンテンに3馬身の差をつけて優勝

7歳（2006年）

3月4日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた34戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月23日、約4か月半の休み明けで迎えた35戦目は、関越ステークス（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（4戦0勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

8月19日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた36戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、ハンデJ・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に57kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。