ドラゴンファング（2005年生、母タイキメビウス）

ドラゴンファング（2005年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「竜の牙」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時11歳）と交配したタイキメビウスが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）パカパカファーム。戦績は、中央平地17戦5勝2着3回。2009年の阪神カップ(G2)で4着に入った他、2009年の阪急杯(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、パカパカファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、加藤守によって2,625万円で落札された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

4月13日、デビュー戦は芹沢純一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のメラトニンに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月27日、中1週で迎えた2戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたサンクスノート決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5月25日、中1週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のガーベラ賞（東京芝1400m 曇/重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったシルポートにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

6月8日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下の若鮎賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったランスロットルに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月19日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のベストプロジェクトに2馬身の差をつけて休み明けの一戦を制した。

11月9日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のタイランドカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のオーロマイスターをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

4歳（2009年）

2月15日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のメガトレンドに1馬身3/4の差をつけて4勝目をつかんだ。

3月1日、中1週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

3月29日、中3週で迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい11着に敗れた。

10月31日、約7か月の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のドリームスカイラブに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月20日、中3週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着に入った。

5歳（2010年）

1月5日、中1週で迎えた14戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい14着に敗れた。

6歳（2011年）

7月3日、約18か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

7歳（2012年）

6月17日、約11か月半の休み明けで迎えた16戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた17戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 雨/重）に出走。17頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は失速してしまい17着に終わった。