ツクバソヴァール（2016年生、母リリーオブザナイル）

ツクバソヴァール（2016年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+救世主(仏)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロジユニヴァース（当時10歳）と交配したリリーオブザナイルが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は高橋農場。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高橋農場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、荻伏服部牧場によって324万円で落札された。

杉浦宏昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

6月17日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

8月19日、中8週で迎えた2戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

9月8日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

9月23日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

11月10日、中6週で迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

12月23日、中2週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

3歳（2019年）

2月10日、中6週で迎えた8戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

2月23日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のプライムシスターに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

3月30日、中4週で迎えた10戦目は、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（2戦1勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

4月20日、中2週で迎えた11戦目は、3歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦0勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月25日、中4週で迎えた12戦目は、3歳500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（4戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく4着に敗れた。

6月23日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

9月15日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラスの汐留特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（5戦0勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

10月5日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラスの瓢湖特別（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい6着に敗れた。

10月26日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1勝クラスの萬代橋特別（新潟芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

11月17日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1勝クラスの高湯温泉特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

12月15日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

4歳（2020年）

1月26日、中5週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝2600m 小雨/重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のピエナアラシに3馬身半の差をつけて2勝目を収める

3月7日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上2勝クラスの潮来特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた22戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの熊野特別（中京芝2200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた23戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの印西特別（中山ダート2400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

5月10日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（6戦0勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず5着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上2勝クラスの青嵐賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（7戦2勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

6月20日、中2週で迎えた26戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの町田特別（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

7月19日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの信夫山特別（福島芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡巧也騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

9月26日、中9週で迎えた28戦目は、3歳以上2勝クラスの九十九里特別（中山芝2500m 小雨/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

6歳（2022年）

1月15日、約16か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた29戦目は、横山琉人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝2200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

2月19日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの皿倉山特別（小倉芝2600m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は丹内祐次騎手（8戦2勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

2022年3月2日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。