パワーホール（2000年生、母Mersey）

パワーホール（2000年5月13日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「切り倒した木を山から引き出す力持ちの意（父名より連想）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のWoodman（当時17歳）と交配したMerseyが19歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地14戦0勝、中央障害18戦1勝、地方6戦2勝。主な勝ち鞍は2007年の障害3歳以上未勝利。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額2,625万円（5.25万×500口）で一口馬主が募集された。

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

1月6日、デビュー戦は向山牧騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

1月25日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

2月12日、中2週で迎えた3戦目は、3歳戦の名古屋チャレンジカップオレンジ賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月19日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月27日、連闘で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

8月25日、中3週で迎えた6戦目は、3歳戦のハマナス賞（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタマモパラダイスを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月6日、中1週で迎えた7戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた8戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

10月4日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

4歳（2004年）

6月26日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた10戦目は、矢原洋一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。12着に終わった。

9月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、名古屋チャレンジカップヴァルカン賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は金折知則騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。5着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた13戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で金折知則騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月16日、中1週で迎えた14戦目は、石山繁騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月21日、中4週で迎えた15戦目は、J.リデル騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。3着に入った。

12月25日、中4週で迎えた16戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は石山繁騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。3着に入った。

5歳（2005年）

1月16日、中2週で迎えた17戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で石山繁騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。10着に敗れた。

2月13日、中3週で迎えた18戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で石山繁騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。6着に終わった。

6月15日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた19戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップマース賞（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のゴールデンキスに約14馬身の大差をつけて久々の一戦をモノにした。

6月25日、中0週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた20戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

7月23日、中3週で迎えた21戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は金折知則騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた22戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（5戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月11日、中4週で迎えた23戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で金折知則騎手（6戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

10月2日、中2週で迎えた24戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で金折知則騎手（7戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月28日、中7週で迎えた25戦目は、プリムラ賞（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で金折知則騎手（8戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

6歳（2006年）

1月29日、中8週で迎えた26戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 晴）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。6着に終わった。

3月4日、中4週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は石山繁騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

3月12日、連闘で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は矢原洋一騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。8着に敗れた。

8月6日、約5か月の休み明けで迎えた29戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は金折知則騎手（9戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた30戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（10戦0勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

11月22日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた31戦目は、古太尽特別（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡部誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

7歳（2007年）

3月25日、約4か月の休養明けで迎えた32戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（2戦1勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた33戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 小雨）に出走。鞍上は金折知則騎手（11戦0勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。5着を確保した。

4月14日、連闘で迎えた34戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（12戦0勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

6月23日、中9週で迎えた35戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で金折知則騎手（13戦0勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のビッグシャトルに半馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

10月7日、約3か月半の休養明けで迎えた36戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で金折知則騎手（14戦1勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。

10月13日、連闘で迎えた37戦目は、ハンデJ・G3の東京オータムジャンプ（東京障害芝3300m 晴/良）に57kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で金折知則騎手（15戦1勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。8着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた38戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。10着に終わった。