ヤマニンエンブレム（1988年生、母ブラツシングキヤシー）

ヤマニンエンブレム（1988年3月2日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のLyphard（当時19歳）と交配したブラツシングキヤシーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）錦岡牧場。戦績は、中央平地12戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1992年の富嶽賞(900万下)。

経歴

デビュー前

浅見国一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

11月25日、デビュー戦は安田隆行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

12月16日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のマルカジョージに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1991年）

1月15日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、4歳500万下の若菜賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

10月27日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい5着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた5戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシュガータウンに1馬身1/4の差をつけて断然の支持に応えた。

11月24日、中1週で迎えた6戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’91インターナショナルジョッキーズ2（東京芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

4歳（1992年）

2月1日、中9週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下の春日特別（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は田島良保騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたトクノエース決め手に屈してアタマ差の2着となった。

2月23日、中2週で迎えた8戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。

3月28日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の知多特別（中京芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、5着に終わった。

5月3日、中4週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の清里特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

5月31日、中3週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の富嶽賞（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウレグナムを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

6月28日、中3週で迎えた12戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚にキレが無く16着に終わった。