クリアカット（1992年生、母サクラハゴロモ）

クリアカット（1992年3月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時13歳）と交配したサクラハゴロモが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地30戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1995年のふきのとう特別(500万下)。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

9月11日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中京芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

9月18日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（中京芝1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

10月16日、中3週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月6日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したコーヒーブレイクを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

11月19日、中1週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったアドマイヤゲイルに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月17日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るテイエムサイクロンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（1995年）

1月8日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

2月18日、中3週で迎えた10戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のくすのき賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

3月5日、中1週で迎えた11戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のふきのとう特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のナリタオウインスをクビ差振り切って2勝目を手にした。

4月9日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（京都芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた13戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

5月20日、中2週で迎えた14戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく10着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた15戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下の白藤ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に敗れた。

11月5日、約5か月の休み明けで迎えた16戦目は、4歳以上900万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた17戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の豊明特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

12月2日、連闘で迎えた18戦目は、M.キネーン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’95ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

12月16日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天竜川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き4着に終わった。

4歳（1996年）

1月7日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた21戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく7着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の大津特別（京都ダート1900m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は佐藤哲三騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

5月11日、約3か月の休養明けで迎えた23戦目は、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5歳（1997年）

4月20日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた24戦目は、5歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月3日、中1週で迎えた25戦目は、5歳以上500万下（京都芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

5月17日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るブリリアントバイオを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切ってファンの高評価に応えた。

6月1日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

6月15日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の小野特別（阪神芝1600m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

7月19日、中4週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上900万下の玄海特別（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい10着に終わった。