マルカラピッド（2020年生、母ヴェルメンティーノ）

マルカラピッド（2020年2月28日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+快速」。毛色は栗毛。種牡馬のMind Your Biscuits（当時7歳）と交配したヴェルメンティーノが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2022年のエーデルワイス賞(牝Jpn3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、日下部猛によって3,300万円で落札された。

今野貞一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

8月20日、デビュー戦は小沢大仁騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が冴えず14着に敗れた。

9月19日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中京ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小沢大仁騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジュンウィンダムに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月20日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小沢大仁騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るエコロアイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月24日、中4週で迎えた4戦目は、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で小沢大仁騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた5戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で小沢大仁騎手（4戦2勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、5着を確保した。

3歳（2023年）

3月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で小沢大仁騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

5月3日、中6週で迎えた7戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

8月20日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上3勝クラスの薩摩ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に敗れた。

12月2日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの妙見山ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

4歳（2024年）

1月13日、中5週で迎えた10戦目は、R.R.ピーヒュレク騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの初春ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

6月23日、約5か月半の休養明けで迎えた11戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのJRAウルトラプレミアムサイレンススズカカップ（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

9月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの浜松ステークス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小沢大仁騎手（6戦2勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

10月20日、中5週で迎えた13戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの桂川ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。