アメリカンビキニ（2022年生、母Paris Bikini）

アメリカンビキニ（2022年3月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「父名の一部+母名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のAmerican Pharoah（当時10歳）と交配したParis Bikiniが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2025年のマーガレットステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

斉藤崇史厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2024年）

6月15日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、勝ったハッピーマンにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

7月13日、中3週で迎えた2戦目は、吉村誠之助騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオトメナシャチョウに7馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

9月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのヤマボウシ賞（中京ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のスカイブルーに2馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

3歳（2025年）

1月18日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

2月23日、中4週で迎えた5戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は吉村誠之助騎手（1戦1勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、ポッドベイダーに交わされて1馬身差の2着となった。

4月6日、中5週で迎えた6戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのバイオレットステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

6月15日、中9週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの武庫川特別（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

8月30日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの清洲特別（中京ダート1200m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は団野大成騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたメイショウヤーキス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月12日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの円山特別（京都ダート1200m 小雨/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。逃げを打ち、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のアスタールフナに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。