シープラウド（1993年生、母ロツクカチヒメ）

シープラウド（1993年5月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマークオブディスティンクション（当時7歳）と交配したロツクカチヒメが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は川越ファーム。戦績は、中央平地14戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は1997年の貴船ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

上田三千夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

1月7日、デビュー戦は宮徹騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で宮徹騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマチカネササメユキに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月22日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、岡冨俊一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

4歳（1997年）

1月5日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡冨俊一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

1月18日、中1週で迎えた5戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したフレッシュダンサーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

2月2日、中1週で迎えた6戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたタイスティング決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

2月15日、中1週で迎えた7戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスペクタクルロマンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

3月9日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のオーバーザガルチに1馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

4月6日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦の梅田ステークス（阪神ダート1800m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

5月24日、中6週で迎えた10戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、フィリピン・トロフィー（中京ダート1700m 雨/重）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

6月14日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は橋本美純騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に敗れた。

7月5日、中2週で迎えた12戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、垂水ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて14着に終わった。

8月3日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は橋本美純騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のエイシンブライドルに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエイシンメンフィスをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。