エステームシチー（2003年生、母Elle Questro）

エステームシチー（2003年2月15日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「尊敬する（父名の一部）＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のMark of Esteem（当時10歳）と交配したElle Questroが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地21戦1勝2着1回、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2006年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額2,400万円（4.8万×500口）で一口馬主が募集された。

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

2月4日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は484kg。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

2月26日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

3月11日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露し、4着に入り込んだ。

3月25日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のトップアーチに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月8日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったフローレンスガールに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

5月13日、中4週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

6月4日、中2週で迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

4歳（2007年）

1月21日、約7か月半の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

2月24日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず15着に敗れた。

4月8日、中5週で迎えた10戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

5月29日、中6週で迎えた11戦目は、中川雅之騎手を鞍上に迎えて、ガーベラ賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシフォンベールを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

8月4日、中9週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月13日、中9週で迎えた13戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた14戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝1800m 曇/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の千種特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

12月8日、中1週で迎えた16戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

5歳（2008年）

1月26日、中6週で迎えた17戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

2月3日、連闘で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 小雨/不良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

3月9日、中4週で迎えた19戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

5月10日、中8週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の高田城特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず6着に終わった。

6月8日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

6歳（2009年）

2月8日、約8か月の休養明けで迎えた22戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。