アンジュフィールド（2020年生、母Not Now Carolyn）

アンジュフィールド（2020年4月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「天使(仏)+領域。天使の領域。母母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のJustify（当時5歳）と交配したNot Now Carolynが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。主な勝ち鞍は2023年の3歳未勝利(未勝利)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、下河辺牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、竹下浩一によって8,800万円で落札された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2023年）

3月12日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、3歳戦の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のカゲマルをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

5月6日、中7週で迎えた2戦目は、3歳1勝クラスの3歳1勝クラス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に敗れた。

5月20日、中1週で迎えた3戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのメルボルントロフィー（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったラケマーダにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

12月17日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

12月23日、連闘で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグレイスオブゴッドに8馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

4歳（2024年）

7月28日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの麒麟山特別（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

8月17日、中2週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの四日市特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で16番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、3着に入った。

12月28日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの春待月賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったニシキギミッチーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

5歳（2025年）

1月13日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラスの鳥羽特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた10戦目は、高杉吏麒騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたリジル決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、広瀬航騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた12戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた13戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの立川特別（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るフィリップを上がり3位の末脚でハナ差だけ差し切って久々に美酒を浴びた。