アーズローヴァー（2016年生、母ヴィアンローズ）

アーズローヴァー（2016年5月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「鮮やかな深紅色の薔薇の品種名。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時13歳）と交配したヴィアンローズが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年の知立特別(2勝クラス)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,000万円（5万×400口）で一口馬主が募集された。

松下武士厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

9月23日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は446kg。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

10月21日、中3週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスマートレグルスを交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2019年）

4月13日、約6か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆきつばき賞（新潟芝1200m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

6月16日、中6週で迎えた5戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

9月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

9月15日、中1週で迎えた7戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

12月15日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

4歳（2020年）

2月9日、中7週で迎えた9戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

4月19日、中9週で迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラスの医王寺特別（福島芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

5月10日、中2週で迎えた11戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの五泉特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

5月24日、中1週で迎えた12戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、伸びてきたジョニーズララバイ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

7月11日、中6週で迎えた13戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

8月30日、中6週で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のメイショウナスカに2馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

9月27日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラスの知立特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のラミエルをアタマ差振り切って3勝目を奪取した。

12月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの飛騨ステークス（中京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

5歳（2021年）

1月10日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスの新春ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

4月10日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

7月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、3歳以上3勝クラスのテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた20戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの安達太良ステークス（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

9月25日、中9週で迎えた21戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの長篠ステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き10着に終わった。

11月20日、中7週で迎えた22戦目は、3歳以上3勝クラスのみちのくステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

6歳（2022年）

1月30日、中9週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの巌流島ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は川又賢治騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったメイショウミモザに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

3月12日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川又賢治騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

2022年3月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。