フォーミュラ（1991年生、母アローゴージャス）

フォーミュラ（1991年5月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のパルナシヤン（当時6歳）と交配したアローゴージャスが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）サンシャイン牧場。戦績は、中央平地23戦5勝2着1回、地方7戦0勝。1995年の青函ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山本正司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1994年）

8月20日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

9月10日、連闘で迎えた3戦目は、4歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミスラベンダーに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月24日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下の潮騒特別（函館ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月15日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

11月5日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（5戦1勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永幹夫騎手（6戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4歳（1995年）

6月17日、約6か月半の休み明けで迎えた8戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るゲイルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

7月8日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（7戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったマンダラスリーワンを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

7月22日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（8戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のナイスファントムに2馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

8月6日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の七重浜特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（9戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のタイキソルジャーに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月13日、連闘で迎えた12戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に敗れた。

9月3日、中2週で迎えた13戦目は、青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（10戦3勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

10月21日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（11戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエトワールパッサーを半馬身振り切って5勝目を奪取した。

5歳（1996年）

11月3日、約12か月半の休み明けで迎えた15戦目は、清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（12戦4勝）。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

11月30日、中3週で迎えた16戦目は、J.ベイリー騎手を鞍上に迎えて、’96ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

6歳（1997年）

2月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、橿原ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

3月15日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、千葉ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田面木博公騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。0着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた19戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。

5月17日、中5週で迎えた20戦目は、桶狭間ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

6月1日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。18頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には届かず12着に終わった。

7月12日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上1600万下のサマーステークス（ウインズ八幡改築記念）（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（3戦0勝）。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず13着に終わった。

8月9日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた23戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

10月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、金子正彦騎手を鞍上に迎えて、14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。14着に終わった。

11月27日、中3週で迎えた25戦目は、高松淳一騎手を鞍上に迎えて、初冬特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。12着に終わった。

7歳（1998年）

3月5日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、一ノ瀬亨騎手を鞍上に迎えて、春光特別（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。6着に終わった。

4月1日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦のダイヤモンド特別（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は高松淳一騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。9着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦のケンタウルス賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で高松淳一騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦のプレアデス賞（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で高松淳一騎手（3戦0勝）。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦のさつき特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で高松淳一騎手（4戦0勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。8着に終わった。