フライングバレル（2018年生、母スピニングワイルドキャット）

フライングバレル（2018年2月23日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「アメリカ戦闘機の名称」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時10歳）と交配したスピニングワイルドキャットが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者はケイアイファーム。主な勝ち鞍は2020年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

ロードサラブレッドオーナーズにて総額4,800万円（9.6万×500口）で一口馬主が募集された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

8月2日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

9月12日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中京芝1400m 晴/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

10月18日、中4週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトーホウレッドをハナ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2021年）

2月21日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳1勝クラスのあざみ賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

3月6日、中1週で迎えた5戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの芝桜賞（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。17頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず12着に敗れた。

6月5日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1200m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に終わった。

8月15日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

4歳（2022年）

2月13日、約6か月の休養明けで迎えた8戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 雨/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい12着に終わった。

2月20日、連闘で迎えた9戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

7月3日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

8月21日、中6週で迎えた11戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず6着に終わった。

9月19日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた13戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

12月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、勝ったメタルゴッドに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

5歳（2023年）

1月9日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でB.ムルザバエフ騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた16戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

4月8日、中9週で迎えた17戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は永島まなみ騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

5月20日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

6月4日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

8月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤新騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

9月30日、中4週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で斎藤新騎手（4戦0勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

11月19日、中6週で迎えた23戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/重）に出走。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

6歳（2024年）

2月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中井裕二騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

3月3日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は斎藤新騎手（5戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

3月23日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた27戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 小雨/不良）に出走。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。先手を取り、若干緩いペースで一団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

2024年3月28日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。