トーホウアスカ（2000年生、母カガミアスカ）

トーホウアスカ（2000年5月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のチーフベアハート（当時7歳）と交配したカガミアスカが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）吉田ファーム。戦績は、中央平地11戦1勝2着2回。2002年の函館2歳ステークス(G3)で2着に入った他、2002年のファンタジーステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

6月15日、デビュー戦は小坂忠士騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は460kg。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

6月29日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンチャンプを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月4日、中4週で迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。端をきる形となり、速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、アタゴタイショウに3/4馬身交わされて2着となった。

11月3日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入った。

12月1日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に敗れた。

3歳（2003年）

3月16日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に敗れた。

4月13日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

11月9日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

11月29日、中2週で迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1400m 外回り曇/不良）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

4歳（2004年）

8月8日、約8か月半の休養明けで迎えた10戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の七重浜特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったトーセンチヨノオーを半馬身捉え切れず2着となった。

9月25日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。