シカゴスティング（2021年生、母マルチスクリーン）

シカゴスティング（2021年4月17日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「シカゴを舞台にした映画スティング。母名(スクリーン)から連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロゴタイプ（当時11歳）と交配したマルチスクリーンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2023年のファンタジーステークス(牝G3)で3着に入った他、2023年のフェニックス賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、社台ファームから「千葉サラブレッドセールサラブレッド2歳」に上場され、辻川弘によって1,320万円で落札された。

庄野靖志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

7月9日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中京芝1600m 小雨/稍重）に出走。馬体重は424kg。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着を確保した。

7月29日、中2週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のバウンシーステップをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

8月13日、中1週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のフタバに3馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月10日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、5着を確保した。

3歳（2024年）

3月10日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

4月7日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。