プロスペクト（2021年生、母ピサノプリヴェ）

プロスペクト（2021年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「期待、楽しいことが起きる」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリオンディーズ（当時8歳）と交配したピサノプリヴェが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。主な勝ち鞍は2024年の道修町7ハロン(C2二)。

経歴

デビュー前

2歳のとき、下河辺牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、安原浩司によって2,420万円で落札された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

9月24日、デビュー戦は横山武史騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー阪神（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

3歳（2024年）

3月24日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 小雨/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

4月7日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。

4月27日、中2週で迎えた4戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったマイネルオーシャンに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

5月11日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木大輔騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

6月9日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（函館芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木大輔騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

6月15日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

8月10日、中7週で迎えた8戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮戦したが、勝ったスピードリッチに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

9月1日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/重）に出走。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

10月23日、中6週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた10戦目は、大山龍太郎騎手を鞍上に迎えて、道修町7ハロン（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスマートスコープに8馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月13日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大山龍太郎騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

11月27日、中1週で迎えた12戦目は、デージー賞（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で大山龍太郎騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月30日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上C1（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で大山龍太郎騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、ファッシネイトパイに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

4歳（2025年）

4月30日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のライトピラーを3/4馬身振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

5月22日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上C1二（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は大山龍太郎騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のビカムキングをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

6月6日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上C1一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大山龍太郎騎手（5戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったアグネスシュウに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7月4日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大山龍太郎騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のマジークに3馬身の差をつけて制した。

9月6日、中8週で迎えた18戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい6着に敗れた。

9月21日、中1週で迎えた19戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

2024年9月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。