タガノエトワール（2011年生、母シーサイドブリーズ）

タガノエトワール（2011年1月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋星（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時10歳）と交配したシーサイドブリーズが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地19戦3勝2着1回。2014年の秋華賞(牝G1)で3着に入った他、2014年のローズステークス(牝G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台コーポレーションから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、八木良司によって1,260万円で落札された。

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2014年）

5月11日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず12着に敗れた。

5月31日、中2週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、5着に終わった。

9月6日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のワイドショーに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

9月21日、中1週で迎えた4戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したヌーヴォレコルトを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

10月19日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月16日、中3週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4歳（2015年）

3月7日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に敗れた。

3月29日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

4月19日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレッドオリヴィアをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

5月17日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は一杯になって16着に終わった。

9月27日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のドラゴンストリートを半馬身振り切って3勝目を手に入れた。

11月15日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（7戦3勝）。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

12月12日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG3のチャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で川田将雅騎手（8戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

5歳（2016年）

1月16日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で川田将雅騎手（9戦3勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。最後は一杯になって17着に敗れた。

6月12日、約5か月の休み明けで迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦0勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

7月24日、中5週で迎えた17戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた18戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい17着に終わった。

10月2日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。