バースクライ（2020年生、母ティップトップ）

バースクライ（2020年3月9日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「産声。父名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時19歳）と交配したティップトップが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。2024年のオーシャンステークス(G3)で3着に入った他、2023年の紅梅ステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

千田輝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

11月6日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は478kg。17頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のベルシャンブルを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（2023年）

1月15日、中9週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したダルエスサラームに半馬身届かず2着に敗北した。

3月4日、中6週で迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず13着に敗れた。

4月2日、中3週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月27日、中7週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

9月2日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマメコを半馬身振り切って順当に勝利した。

9月23日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの北摂特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のグランテストを半馬身振り切って3勝目をマークした。

12月3日、中9週で迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの南総ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るオードゥメールを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って4勝目をつかんだ。

4歳（2024年）

1月28日、中7週で迎えた9戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

3月2日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。