ニホンピロビオラ（1998年生、母ニホンピロピュアー）

ニホンピロビオラ（1998年4月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のアフリート（当時14歳）と交配したニホンピロピュアーが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は佐々木直孝。戦績は、中央平地34戦4勝2着6回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2004年の4歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

田中耕太郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2001年）

2月24日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。馬体重は416kg。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ウィーレジスタンスに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

3月17日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のツルマルブラボーを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

4月21日、中4週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のあずさ賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい15着に終わった。

6月17日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下のやまもも賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

7月8日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったエーピーサルートに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

9月9日、中8週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

9月30日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたテイエムキララ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

4歳（2002年）

6月16日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

8月4日、連闘で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月4日、中3週で迎えた14戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、アリオト特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月21日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（5戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

9月29日、連闘で迎えた16戦目は、川島洋人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るオメガスターライトを目の覚めるような末脚で3/4馬身差し切って久方ぶりに勝利を挙げた。

10月27日、中3週で迎えた17戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を繰り出し、3着に入った。

11月9日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（6戦1勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月1日、中2週で迎えた19戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岩崎祐己騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったデンサクラムにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（2003年）

1月5日、中2週で迎えた21戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では印象的な伸び脚を見せたが、伸びてきたアドマイヤストーム決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

1月26日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったルックミーナウに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

3月9日、中5週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は岩崎祐己騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

12月6日、約9か月の休養明けで迎えた24戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では出色の末脚を発揮し、3着に入った。

6歳（2004年）

2月7日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

3月6日、中3週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま全身全霊の粘りで持ち堪えて、最後は2着のコマノマコに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

3月21日、中1週で迎えた27戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は岩崎祐己騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

4月24日、中1週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のネオマックイーンを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

8月22日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、3歳以上1000万下のポプラ特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた31戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って8着に終わった。

10月3日、中3週で迎えた32戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい12着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた33戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

10月23日、連闘で迎えた34戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

11月20日、中3週で迎えた35戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡佑介騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。