スピードファイター（1990年生、母ニシマルチャイナ）

スピードファイター（1990年5月31日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフオテイテン（当時6歳）と交配したニシマルチャイナが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）庄野牧場。戦績は、中央平地11戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1995年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

相川勝敏厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1993年）

4月4日、デビュー戦は坂井千明騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチャリティーに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月18日、中1週で迎えた2戦目は、4歳500万下の山藤賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4歳（1994年）

6月4日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のオカノスズランに2馬身半の差をつけて久々の実戦を制した。

6月26日、中2週で迎えた4戦目は、5歳以上900万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で坂井千明騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったドラゴンダンサーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月9日、中1週で迎えた5戦目は、5歳以上900万下の織姫賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井千明騎手（4戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

11月27日、約4か月半の休養明けで迎えた6戦目は、4歳以上500万下の芦ノ湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂井千明騎手（5戦2勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

5歳（1995年）

4月16日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、アトミックバイオにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月29日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のエイシンカトリーヌに1馬身1/4の差をつけて3勝目を挙げた。

6歳（1996年）

4月28日、約12か月の休養明けで迎えた9戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

5月26日、中3週で迎えた10戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

6月30日、中4週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。逃げを打ち、極端なハイペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。