ネオヴァンドーム（2007年生、母プリンセスカット）

ネオヴァンドーム（2007年2月19日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋ナポレオンの勝利塔」。毛色は鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時7歳）と交配したプリンセスカットが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地25戦4勝2着4回。2010年のきさらぎ賞(G3)に勝利した他、2011年、2012年と都大路ステークス(オープン)を連覇するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、小林仁幸によって4,725万円で落札された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

10月18日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったダノンスパシーバに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月1日、中1週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたアイウォントユー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月12日、中5週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたミッキードリーム決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3歳（2010年）

1月5日、中2週で迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカネトシパサージュに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月14日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のレーヴドリアンをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

4月18日、中8週で迎えた6戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く17着に敗れた。

9月26日、約5か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた8戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り小雨/良）に出走。18頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。

4歳（2011年）

1月5日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月6日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた10戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。

5月8日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のミッキードリームに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月28日、中2週で迎えた12戦目は、G2の金鯱賞（京都芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

8月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

10月30日、中9週で迎えた14戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

5歳（2012年）

1月5日、中9週で迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

2月26日、中6週で迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/重）に出走。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

3月11日、中1週で迎えた17戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったツクバホクトオーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

5月12日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスピリタスをハナ差振り切って4勝目を奪取した。

7月15日、中8週で迎えた19戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく9着に敗れた。

8月19日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

10月28日、中9週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた21戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月8日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、ハンデG3の朝日チャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。17頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

6歳（2013年）

1月5日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

3月10日、中8週で迎えた24戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

3月31日、中2週で迎えた25戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。