ドゥーワップ（1994年生、母ハウヤドウーン）

ドゥーワップ（1994年4月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時7歳）と交配したハウヤドウーンが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地33戦4勝2着4回。1996年のフェアリーステークス(牝G3)で3着に入った他、1998年の朱鷺ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,600万円（80万×20口）で一口馬主が募集された。

沢峰次厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

8月18日、デビュー戦は寺島祐治騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は460kg。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

8月31日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で寺島祐治騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

9月23日、中2週で迎えた3戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮戦したが、ブランドチャイナに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月13日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は寺島祐治騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテンパランスに6馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月24日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で寺島祐治騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい7着に敗れた。

12月21日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で寺島祐治騎手（4戦1勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

3歳（1997年）

1月12日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で寺島祐治騎手（5戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、4歳500万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で寺島祐治騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

5月4日、中3週で迎えた9戦目は、4歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で寺島祐治騎手（7戦1勝）。6頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、ブラックホークに交わされて1馬身半差の2着となった。

6月7日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定4歳500万下の桐花賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で寺島祐治騎手（8戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったレディータイクーンにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

7月19日、中5週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の五泉特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で寺島祐治騎手（9戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したローヤルポリスワンを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月10日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の白山特別（新潟芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で寺島祐治騎手（10戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のマイネアイボリーに5馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

9月14日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の浦安特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で寺島祐治騎手（11戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月12日、中3週で迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマチカネカゲボウシに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月15日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた16戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

4歳（1998年）

5月9日、約5か月の休養明けで迎えた17戦目は、5歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は沢昭典騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

5月31日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウメノダンサーを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて優勝

7月19日、中6週で迎えた19戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた20戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい11着に敗れた。

10月18日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/重）に出走。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

11月21日、中4週で迎えた22戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた23戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい14着に終わった。

5歳（1999年）

1月6日、中2週で迎えた24戦目は、5歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

2月27日、中6週で迎えた25戦目は、5歳以上1600万下の内外タイムス杯（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は寺島祐治騎手（12戦2勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は勢いを失って12着に終わった。

4月18日、中6週で迎えた26戦目は、5歳以上1600万下の京葉ステークス（中山ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦2勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場なく15着に終わった。

5月16日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の緑風ステークス（東京芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉永護騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて17着に終わった。

7月11日、中4週で迎えた29戦目は、5歳以上1600万下の福島テレビ杯（福島芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

8月8日、中3週で迎えた30戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

9月18日、中5週で迎えた31戦目は、水野貴広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた32戦目は、宗像徹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の外房ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

10月16日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のオーロカップ（東京芝1400m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で宗像徹騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では速い脚を使えず14着に終わった。