ビップキャッツアイ（2014年生、母マチカネセキガハラ）

ビップキャッツアイ（2014年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋『ひらめきの石』と呼ばれる美しい輝きを持つ宝石名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時15歳）と交配したマチカネセキガハラが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地9戦1勝。主な勝ち鞍は2017年の3歳新馬(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、鈴木邦英によって1,512万円で落札された。

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2017年）

1月21日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のバンダイクブラウンに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

2月4日、中1週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

7月8日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

7月23日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の栗子特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

10月21日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の十日町特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。17頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

4歳（2018年）

1月20日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

6月17日、約5か月の休み明けで迎えた8戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

7月7日、中2週で迎えた9戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1600m 曇/重）に出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

11月15日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、竜胆賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

12月6日、中2週で迎えた11戦目は、一般C1九十（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したフォーエバースカイを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

12月29日、中2週で迎えた12戦目は、TCKイメージキャラクター来場記念（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

5歳（2019年）

2月7日、中5週で迎えた13戦目は、一般C1八九（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で本田正重騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず9着に敗れた。

3月7日、中3週で迎えた14戦目は、一般C1八九（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で本田正重騎手（4戦0勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた15戦目は、一般C1九十（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で本田正重騎手（5戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた16戦目は、賀来賢人さんTCK来場記念（大井ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で本田正重騎手（6戦0勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定戦のカーネーション特別（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で本田正重騎手（7戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、3着に入った。

5月21日、中3週で迎えた18戦目は、一般C1六七（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で本田正重騎手（8戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

6月5日、中1週で迎えた19戦目は、一般C1五六（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で本田正重騎手（9戦0勝）。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

8月16日、中9週で迎えた20戦目は、りょうくん賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は11戦連続で本田正重騎手（10戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

8月26日、中0週で迎えた21戦目は、葉月賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で本田正重騎手（11戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のヤマクジラをクビ差振り切って久々に美酒を浴びた。

9月19日、中2週で迎えた22戦目は、一般C1四五六（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は13戦連続で本田正重騎手（12戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた23戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、競馬ゲーム「ウイニングポスト」賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

10月16日、中1週で迎えた24戦目は、一般C1四五（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

11月14日、中3週で迎えた25戦目は、せたがや馬術競技記念賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は本田正重騎手（13戦1勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

2019年11月15日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。