スペシャライズ（2001年生、母スペシャルアラート）

スペシャライズ（2001年5月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「特殊化する。父と母の名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時6歳）と交配したスペシャルアラートが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカヤノ牧場。戦績は、中央平地16戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2005年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

10歳のとき、ノーザンファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、島川隆哉によって241.5万円で落札された。

キャロットクラブにて総額1,600万円（4万×400口）で一口馬主が募集された。

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2004年）

5月23日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は466kg。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びあぐねて18着に敗れた。

8月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサウスエンプレスに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月18日、中2週で迎えた4戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

4歳（2005年）

3月5日、約5か月半の休養明けで迎えた5戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のシアトルビューティに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月25日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴山雄一騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、チアズヒカリに交わされて2馬身差の2着となった。

7月17日、連闘で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴山雄一騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のセトノシェーバーに2馬身の差をつけて3勝目を手にした。

12月11日、約5か月の休養明けで迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた11戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

5歳（2006年）

1月9日、中1週で迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は一杯になって11着に終わった。

4月29日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鏑矢特別（新潟芝1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。6着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。13着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた15戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

11月4日、約5か月の休み明けで迎えた16戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。