エーシンジャッカル（2008年生、母エイシンリョンサン）

エーシンジャッカル（2008年2月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ジャッカル」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時16歳）と交配したエイシンリョンサンが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地21戦3勝2着2回。2011年のニュージーランドトロフィー(G2)で2着に入った他、2012年の洛陽ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野元昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

7月25日、デビュー戦はD.ホワイト騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のコウミョウガツジをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

8月8日、中1週で迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

8月29日、中2週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

9月19日、中2週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて6着に敗れた。

3歳（2011年）

3月20日、約6か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のベリアルを3/4馬身振り切って休み明け初戦を制した。

4月9日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したエイシンオスマンを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5月8日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

5月29日、中2週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 雨/不良）に出走。18頭立ての18番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

10月30日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では見所を作れず17着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

12月25日、中3週で迎えた11戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2011ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見せ場を作れず18着に敗れた。

4歳（2012年）

1月14日、中2週で迎えた12戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

2月19日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月4日、中1週で迎えた14戦目は、大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

7月7日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚を失くしてしまい17着に敗れた。

7月28日、中2週で迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカルドブレッサを半馬身振り切って久々に白星を挙げた。

8月11日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の釜山ステークス（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったダコールにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

9月8日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく4着に敗れた。

10月7日、中3週で迎えた19戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

5歳（2013年）

10月26日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

11月16日、中2週で迎えた21戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。