テイエムドラゴン（2002年生、母ヤエシラオキ）

テイエムドラゴン（2002年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋竜」。2005年にJRA賞最優秀障害馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤベガ（当時6歳）と交配したヤエシラオキが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は鎌田正嗣。戦績は、中央平地9戦0勝、中央障害8戦5勝2着1回。2005年の中山大障害(JG1)に勝利した他、2006年の中山グランドジャンプ(JG1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

小島貞博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

11月14日、デビュー戦は小池隆生騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は512kg。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

12月5日、中2週で迎えた2戦目は、田嶋翔騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

3歳（2005年）

2月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

3月20日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

6月19日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田嶋翔騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

7月3日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

7月9日、連闘で迎えた7戦目は、3歳未勝利（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

7月30日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（函館芝2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は田嶋翔騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月10日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

10月30日、中6週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた10戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のクラシックブレードに5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月12日、中1週で迎えた11戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のアズマビヨンドに4馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月24日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に61kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は白浜雄造騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のメルシーエイタイムに9馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を成し遂げた。

4歳（2006年）

2月4日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた13戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3300m 晴）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（2戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に終わった。

3月11日、中4週で迎えた14戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で白浜雄造騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のアズマビヨンドに3/4馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

4月15日、中4週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた15戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で白浜雄造騎手（4戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったカラジからクビ差の2着に甘んじた。

5歳（2007年）

11月10日、約19か月の休み明けで馬体重を前走から46kg戻して迎えた16戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で白浜雄造騎手（5戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のコウエイトライに3馬身の差をつけて同レース2勝目を挙げた。

12月22日、中5週で迎えた17戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 曇/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で白浜雄造騎手（6戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。4着に終わった。