エリモロマンス（1997年生、母パッシングピース）

エリモロマンス（1997年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンシャインフォーエヴァー（当時12歳）と交配したパッシングピースが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）エクセルマネジメント。戦績は、中央平地23戦3勝2着2回、中央障害5戦0勝。主な勝ち鞍は2000年の4歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

15歳のとき、エクセルマネジメントから「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、大川牧場によって105万円で落札された。

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

8月15日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったスリーケープに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

8月28日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり3着に敗れた。

9月11日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1000m 小雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に敗れた。

12月12日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

3歳（2000年）

1月30日、中6週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

2月13日、中1週で迎えた6戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハコダテノホシに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月26日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のれんげ賞（阪神芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したジアースにハナ差届かず2着となった。

4月9日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に入った。

4月23日、中1週で迎えた9戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下のあずさ賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の矢車賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のサンデーイチオーをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

6月4日、中2週で迎えた11戦目は、4歳900万下の白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

7月2日、中3週で迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（阪神芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。

10月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシャトーサウザンドをクビ差振り切って3勝目を収める

11月5日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦2勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に敗れた。

12月16日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた15戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。0着に終わった。

4歳（2001年）

1月6日、中2週で迎えた16戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

8月11日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

9月1日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた19戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた21戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の平ヶ岳特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて13着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

11月25日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた24戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。3着に入った。

5歳（2002年）

1月13日、中3週で迎えた25戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で今村康成騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた26戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で今村康成騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。3着に入った。

2月24日、中2週で迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で今村康成騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。9着に敗れた。

3月10日、中1週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で今村康成騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。7着に敗れた。