ニシノヴァンクール（2007年生、母スマッシングレヴュー）

ニシノヴァンクール（2007年5月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋勝利者（仏）」。毛色は青鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時12歳）と交配したスマッシングレヴューが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡むかわ町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地32戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2011年の是政特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

萱野浩二厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

5月2日、デビュー戦は村田一誠騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は520kg。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

5月16日、中1週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に敗れた。

8月7日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

8月29日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシルクリンカーンを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

9月26日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（中山ダート2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（3戦1勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

10月9日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2100m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で村田一誠騎手（4戦1勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、4着を確保した。

10月23日、中1週で迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、クラブトゥギャザーに交わされて1馬身3/4差の2位に入線したが、その後6着に降着となった。

12月18日、中7週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中山ダート2500m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

4歳（2011年）

1月23日、中4週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、4着に入った。

2月20日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（6戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったギャザーロージズにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月5日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（7戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

5月1日、中7週で迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシルクドルフィンに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

5月15日、中1週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のリコリスをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

6月5日、中2週で迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のひかり賞（東京ダート1600m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

10月16日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

11月5日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の伊勢佐木特別（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

11月26日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の晩秋特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

5歳（2012年）

4月22日、約5か月の休み明けで迎えた18戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 小雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のクラブトゥギャザーをクビ差振り切って久々の一戦をモノにした。

5月19日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、4着に入り込んだ。

6月30日、中3週で迎えた21戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

10月14日、約3か月半の休養明けで迎えた22戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

6歳（2013年）

2月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は村田一誠騎手（8戦1勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

2月17日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい13着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の上総ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は村田一誠騎手（9戦1勝）。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

4月20日、中6週で迎えた27戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず15着に終わった。

4月27日、連闘で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の春光ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（10戦1勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい13着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦1勝）。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

6月15日、中3週で迎えた30戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって12着に終わった。

10月14日、約4か月の休み明けで迎えた31戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた32戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の晩秋ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。