プリンセスキナウ（2008年生、母アスターフォーマリア）

プリンセスキナウ（2008年2月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「カメハメハ大王の娘」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時7歳）と交配したアスターフォーマリアが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は佐竹学。戦績は、中央平地22戦4勝2着3回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2012年の舞浜特別(1000万下牝)。

経歴

デビュー前

大江原哲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

8月22日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

9月5日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

3歳（2011年）

1月8日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた3戦目は、A.クラストゥス騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では素晴らしい伸びを見せたが、勝ったシンクオブミーにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

2月5日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でA.クラストゥス騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3月5日、中3週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったカフェローレルにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月27日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクラリティーに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月1日、中4週で迎えた7戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

9月25日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた8戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、ブラックジョークにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月15日、中2週で馬体重を前走から22kg絞って迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた10戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた11戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 小雨/不良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

4歳（2012年）

3月3日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴールドジェーンを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を挙げた。

4月8日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の播磨特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

7月1日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から28kg増やして迎えた14戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のショウナンマオをクビ差振り切って3勝目を手中に収めた。

7月21日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

8月26日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で伊藤工真騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月20日、中7週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は杉原誠人騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露したが、4着に終わった。

12月9日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後はダイヤモンドムーンと並んで1着同着となった。

5歳（2013年）

1月23日、中5週で迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

6月29日、約5か月の休み明けで迎えた20戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、5着を確保した。

8月3日、中4週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は伊藤工真騎手（3戦1勝）。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

10月6日、中8週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

12月7日、中8週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。