オリエンタルリリー（2010年生、母シーズインクルーデッド）

オリエンタルリリー（2010年3月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「百合の品種名」。毛色は鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時9歳）と交配したシーズインクルーデッドが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地13戦3勝。主な勝ち鞍は2014年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、近藤英子によって1,627.5万円で落札された。

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

4月7日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は484kg。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手が足りず9着に終わった。

5月5日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のカレングラスジョーをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

4歳（2014年）

2月22日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

3月21日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

4月20日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

5月17日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のミリオンヴォルツをハナ差振り切って制した。

10月5日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた7戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

11月9日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では脚を伸ばせず16着に敗れた。

5歳（2015年）

5月2日、約6か月の休養明けで迎えた9戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

6月27日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

12月12日、約5か月半の休養明けで迎えた12戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の犬山特別（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

6歳（2016年）

3月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るウィズアットレースを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って久々に勝利を挙げた。