ミスパンテール（2014年生、母エールドクラージュ）

ミスパンテール（2014年2月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「女性＋豹（仏）。女豹」。毛色は鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時13歳）と交配したエールドクラージュが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はヴェルサイユファーム（株）。戦績は、中央平地11戦5勝2着1回。2018年の阪神牝馬ステークス(牝G2)に勝利した他、2017年、2018年とターコイズステークス(牝ハンデG3)を連覇するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

7月30日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 曇/良）に出走。馬体重は504kg。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のユアスイスイに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2017年）

3月4日、約7か月の休養明けで迎えた2戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したソウルスターリングを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

4月9日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後はバテてしまい16着に敗れた。

5月21日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

9月17日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

10月14日、中3週で迎えた6戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレーヌドブリエをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

12月16日、中8週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフロンテアクイーンをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

4歳（2018年）

2月17日、中8週で迎えた8戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のデアレガーロを半馬身振り切って3連勝で2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

4月7日、中6週で迎えた9戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦2勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では徐々に前との差を詰めて、最後は2着のレッドアヴァンセをアタマ差振り切って4連勝で重賞3勝目をマークした。

5月13日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

10月13日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦3勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

11月11日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦3勝）。17頭立ての10番人気で大外17番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい12着に終わった。

12月15日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦3勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリバティハイツを半馬身振り切って連覇達成

5歳（2019年）

2月16日、中8週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（7戦4勝）。17頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。